HANDS-ON TRAINING

VS Code × GitHub Copilot
AI駆動開発研修

メモ1枚から仕様書、Agent MD、Copilot制御まで。上流工程の設計力とAI活用力を身につける4.5時間。

2026年4月18日(金)
9:30 - 15:00(4.5時間)
オンライン
VS Code × GitHub Copilot
環境準備

研修を始める前に、以下の環境が整っていることをご確認ください。ハンズオンで使う素材は一括でダウンロードできます。

ZIP内に議事メモ、Agent MDテンプレート、サンプルCSV、.github フォルダ一式(copilot-instructions.md + カスタムプロンプト5種)が含まれます。VS Codeで展開したフォルダを開けば、そのまま研修を始められます。

タイムテーブル
00:00

Session 01 : オープニング10分

研修ゴールと全体マップ / 環境チェック / GitHub Copilotの基本操作確認 / AI駆動開発の全体像

00:10

Session 02 : コンテキスト設計と仕様駆動開発100分

設計思想(文脈設計・仕様駆動) / ライブデモ(要件抽出・Markdown構造化・コメントドリブン) / 仕様書作成演習

01:50

Session 03 : Agent MD × GitHub Copilot制御100分

Agent MDの設計 / ハーネスエンジニアリング / 適用前後の比較 / 最新制御手法 / 自チーム用MD作成ハンズオン

03:30

Session 04 : まとめと今後の展望40分

振り返り / バイブコーディング / エージェンティックエンジニアリング / 安全運用 / Claudeの怒涛の進化 / Claude Code・Cursor・Kiro

04:10

質疑応答 + 閉会20分

Session 01
オープニング

研修の全体像を把握し、手元の環境が動くことを確認します。この10分で全員のスタートラインを揃えます。

01 研修のゴール

今日の4.5時間で「メモ1枚を起点に、仕様書を書き、Agent MDを整備し、GitHub Copilotの出力品質をチーム単位で制御する」までの一連の設計フローを自分の手で体験します。持ち帰るのは構造化された仕様書とAgent MD、そしてそれを支える「型」そのものです。

議事メモ
仕様書
Agent MD
実装
テスト
AIレビュー
02 AI駆動開発の全体像

AI駆動開発とは、生成AIをコーディングアシスタントとして使うだけでなく、上流工程の設計段階からAIを組み込む開発手法です。

従来のAI活用

コードを書かせる

チャットで質問し、出力をコピペする。出力品質はプロンプトに依存し、毎回バラつきます。

AI駆動開発

文脈を設計して制御する

仕様書やAgent MDで文脈を事前に構造化し、AIの出力を再現可能な形で安定させます。チーム全員の生産性が底上げされます。

03 環境チェック

以下の4つが動作する状態を確認してください。問題があれば講師にお声がけください。

Tip : Copilot拡張が灰色の場合

VS Code右下のCopilotアイコンが灰色(無効状態)のときは、アイコンをクリックして「Enable Globally」を選択してください。それでも有効にならない場合は、VS Codeの拡張機能パネル(Ctrl+Shift+X)で「GitHub Copilot」「GitHub Copilot Chat」の2つがインストール済みかを確認し、「Reload Required」と出ていればウィンドウを再読み込みしてください。

python が通らない場合

python3 --version を試してください。動けば以降の手順は python を python3 に読み替えます。Windowsで python がMicrosoft Storeを開く場合は、Python公式サイトからインストーラーを入れ直すか、VS Codeターミナルのシェル種別を確認してください。

04 GitHub Copilot の基本操作
GitHub Copilot

本研修で使う3つの機能を確認します。

機能起動方法(Windows)起動方法(Mac)用途
Copilot ChatCtrl + Shift + ICmd + Shift + I対話形式でコード生成・質問・レビュー
インラインチャットCtrl + ICmd + I選択範囲のリファクタリング・説明
コード補完Tab で受け入れ / Esc でキャンセル入力中にリアルタイムでコードを提案
Tip

#file:ファイル名 でチャット内に特定ファイルの中身を渡せます。@workspace でリポジトリ全体を文脈に含められます。この2つを使いこなせるかどうかで出力品質が変わります。

@workspace のトークン消費に注意

@workspace はリポジトリ全体を文脈に渡すため、トークンを大量に消費します。ファイル数が多い大規模リポジトリでは応答が遅くなったり、文脈が溢れて精度が落ちることがあります。対象ファイルが明確な場合は #file: で個別に指定するほうが確実です。

Session 02
コンテキスト設計と仕様駆動開発

GitHub Copilotの出力品質は渡す文脈で決まります。プロンプトの小手先テクニックではなく、AIに渡す情報の設計こそが生産性を分けるという話から始め、仕様を先に書いてAIに実装させる順番を体験します。

01 コンテキストエンジニアリングとは

AIの出力品質を決める3つの文脈層があります。プロジェクト設定(Agent MD)、開いているファイル群、指示の精度。この3つを設計するのがコンテキストエンジニアリングです。まず手を動かして、文脈の有無で出力がどう変わるか体感してください。

文脈層 1

プロジェクト設定(Agent MD)

copilot-instructions.md に書かれた規約・禁止事項。リポジトリに入れるだけでチーム全員のCopilotが従います。Session 03で詳しく扱います。

文脈層 2

開いているファイル群

VS Codeのタブに開いているファイルがCopilotの文脈に入ります。関連ファイルを開いておくだけで出力精度が上がります。#file: で明示的に渡すとさらに確実です。

文脈層 3

指示の精度

「何を」「どの形式で」「何を除外して」生成するか。制約指示が効くかどうかが出力品質の分かれ目になります。

TRY IT
体験 : 文脈なし vs 文脈ありで出力を比較する(10分)

同じ指示でも、渡す文脈で出力がまるで変わることを自分の手で確認します。

1
文脈なしで指示する(2分)

Copilot Chat(Ctrl+Shift+I / Cmd+Shift+I)を開き、以下をそのまま貼り付けてください。何もファイルを開いていない状態で試します。

CSVファイルを読み込んで、部門ごとの売上合計を集計する関数を書いて

出力を確認してください。型ヒントはありますか? docstringのスタイルは? 変数名は英語ですか日本語ですか? エラー処理はどうなっていますか?

2
要件ファイルを作成する(3分)

VS Codeで新しいファイル requirements.md を作成し、以下の内容を貼り付けて保存してください。

# 売上集計ツール 要件 ## 入力 - CSV(UTF-8 BOM付き) - カラム: 日付, 部門, 商品名, 数量, 単価, 売上金額, 地域 ## 処理 - 欠損データ(空の値)は除外して集計する - 部門ごとの売上合計を算出する ## 出力 - 結果はCSVファイルとして output/ に保存 - 文字コードはUTF-8 BOM付き - 日付フォーマットはYYYY-MM-DD ## コーディング規約 - Python 3.10、型ヒント必須 - docstringはGoogle Style - 変数名・関数名は英語、コメントは日本語 - pandasのメソッドチェーンを使う - ファイルパスはpathlibを使う - bare except禁止、print()デバッグ禁止
3
文脈ありで同じ指示を出す(2分)

新しいCopilot Chatを開き(既存のチャットではなく新規で)、今度は #file: で要件ファイルを渡してから同じ指示を出してください。

#file:requirements.md CSVファイルを読み込んで、部門ごとの売上合計を集計する関数を書いて
4
2つの出力を見比べる(3分)

以下の観点で差を確認してください。

観点文脈なし(Step 1)文脈あり(Step 3)
型ヒントなし or 不完全全引数・戻り値に付与
docstringなし or 自由書式Google Style
変数名日本語混じり英語で統一
エラー処理bare except or なし例外型を指定
ファイルパス文字列pathlib
ここがコンテキストエンジニアリングの核

プロンプトの一文字も変えていません。変えたのは「渡した文脈」だけ。要件ファイル1枚で出力品質がここまで変わります。この差を仕組みとしてチームに定着させるのがSession 03で扱うAgent MDです。

copilot-instructions.md の設計思想は Claude Code の CLAUDE.md が原型です。エージェントモードも同じ系譜。GitHub Copilotの「新機能」として見るのではなく、AI開発ツールに共通する設計思想として理解すると、ツールが変わっても応用が利きます。

Claude Code
CLAUDE.md
GitHub Copilot
copilot-instructions.md
Cursor / Kiro
.cursor/rules 等
02 仕様駆動開発

仕様を書かずにいきなりコードを書かせると、AIは「動くが使えないもの」を量産します。メモから要件を抽出し、Markdownで構造化し、仕様書にまとめる。この工程を経てから実装に入ると手戻りが激減します。

73%
開発の手戻りの原因が
上流工程の不備
NIST 2002 調査
3日
仕様不備1件あたりの
平均修正コスト
1/5
仕様書があるときの
AI出力修正回数比
TRY IT
体験 : 制約指示がないとAIは何をするか(5分)

メモからの要件抽出で、制約の有無が出力にどう影響するか試します。

1
制約なしで要件を聞く

Copilot Chatに以下を貼り付けてください(制約なし版)。

以下の議事メモから、開発すべき機能の要件を整理してください。 # 議事メモ 営業企画部では売上CSVを手作業で集計している。月次報告のたびに3日かかる。 部門別・月別の集計と、地域ごとの構成比を出したい。Pythonで自動化する。 実行はコマンドラインから。GUIは不要。

出力を確認してください。メモに書かれていない機能(認証、通知、ダッシュボード等)が追加されていませんか?

2
制約ありで同じメモを渡す

新しいチャットを開き、末尾に制約を1行追加したバージョンを試してください。

以下の議事メモから、開発すべき機能の要件を整理してください。 メモに書かれていない要件は追加しないでください。 # 議事メモ 営業企画部では売上CSVを手作業で集計している。月次報告のたびに3日かかる。 部門別・月別の集計と、地域ごとの構成比を出したい。Pythonで自動化する。 実行はコマンドラインから。GUIは不要。
差が出たはずです

制約なし版ではAIが「親切心で」認証機能、ログ出力、多言語対応などを追加しがちです。制約あり版ではメモに根拠がある機能だけが出力されます。「追加しないで」のたった一文が、仕様のスコープ膨張を防ぐ防波堤になります。

03 コメントドリブン開発

関数の上にコメントを先に書き、Copilotにコード補完させる手法です。仕様駆動開発の考え方をコードレベルに落とし込んだもの。実際にやってみてください。

TRY IT
体験 : コメントを先に書いてCopilotに補完させる(5分)
1
Pythonファイルを作成する

VS Codeで practice.py を新規作成し、以下を貼り付けてください。

import pandas as pd from pathlib import Path # 部門ごとの月別売上合計を算出する # 引数: DataFrame(売上データ) # 戻り値: 部門×年月の集計DataFrame # pandasのメソッドチェーンを使用する def aggregate_dept_monthly(df: pd.DataFrame) -> pd.DataFrame:
2
関数本体の行でEnterを押し、Tabキーで補完を受け入れる

def 行の末尾にカーソルを置いてEnterキー。Copilotがコメントと型ヒントを読み取り、関数本体を提案します。灰色のサジェストが出たら Tab で受け入れてください。

3
コメントを変えて再試行する

コメントの「メソッドチェーンを使用する」を「forループで集計する」に変えてみてください。Copilotの出力が変わるのを確認します。コメントが仕様として機能していることが体感できるはずです。

Tip

型ヒント + コメント + 関数名の3点が揃うとCopilotの推測精度が跳ね上がります。Agent MDで「型ヒント必須」「docstringはGoogle Style」を設定しておくと、この精度がさらに安定します。詳しくは GitHub Copilot コード補完ガイド を参照してください。

HANDS-ON
仕様書作成ハンズオン(25分)

議事メモから要件を抽出し、Markdown仕様書に構造化します。制約指示の効果を自分の手で試してください。

素材ダウンロード
1
議事メモを読む(2分)

docs/議事メモ_データ分析案件.md を開いてください。営業企画部から開発チームへの依頼内容が書かれています。この1枚のメモが今日の全ての出発点です。

2
要件を抽出する(8分)

Copilot Chat(Ctrl+Shift+I)を開き、以下のように指示してください。

#file:docs/議事メモ_データ分析案件.md この議事メモからユーザーストーリーを抽出してください。 メモに書かれていない要件は追加しないでください。
ここが肝

「追加しないで」の一文がないとAIは親切心で勝手に要件を足します。認証機能やログ出力など、メモに根拠がない機能が混ざる。気になる要件があれば「これはメモのどこに根拠がありますか?」と問い返してください。

3
仕様書に構造化する(10分)

抽出した要件をもとに、仕様書を作成します。以下のプロンプトを使ってください。

上記の要件をもとに、以下の構成でMarkdown仕様書を作成してください。 - 機能一覧(テーブル形式) - データ構造(入力CSVのカラム定義) - 出力仕様(出力ファイル名、カラム構成) - 処理フロー(箇条書き)

出力をプロジェクトルートに spec.md として保存してください。

4
Git commit する(5分)

研修の最初にフォルダで git init を実行してから、仕様書をcommitします。

git add spec.md git commit -m "議事メモから仕様書を作成"
制約指示がないとどうなるか

制約なしで「この議事メモから要件を整理して」とだけ伝えると、AIは以下のような要件を勝手に追加しがちです。

・ユーザー認証機能(メモに認証の話は一切ない)
・メール通知機能(誰も頼んでいない)
・ダッシュボードUI(CLIで十分なのにWebアプリにする)
・多言語対応(国内業務なのに英語対応を入れる)

AIの「親切な追加」は仕様書のスコープを膨張させます。「メモに書かれていない要件は追加しないで」の一文が防波堤になります。

確認ポイント

制約指示があるときとないときで出力がどう変わるか。隣の人と仕様書を見比べてみてください。同じメモから始めても、粒度や構成が違っているはずです。

Session 02 参考リンク
Session 03
Agent MD × GitHub Copilot制御

先方から最も強い要望があったテーマです。copilot-instructions.md でCopilotの出力品質をチーム単位で制御する方法を学び、4カテゴリの設計指針、@/#等の最新制御手法、適用前後の差を体感します。自チーム用のAgent MDを作成して持ち帰ります。

01 Agent MD とは何か

.github/copilot-instructions.md というファイルをリポジトリに置くと、そのリポジトリでGitHub Copilotを使う全員がこのルールに従った出力を得ます。個人設定ではなくチーム設定です。実際のプロジェクトでは、これ単体ではなく複数の設定ファイルを組み合わせて使います。

# 推奨フォルダ構成 project-root/ ├── .github/ │ ├── copilot-instructions.md # 常時適用。プロジェクト全体のルール │ ├── instructions/ # ファイル種別ごとの細かいルール │ │ ├── python.instructions.md # applyTo: "**/*.py" │ │ ├── tests.instructions.md # applyTo: "tests/**" │ │ └── data.instructions.md # applyTo: "**/data/**" │ ├── AGENTS.md # Agent Mode の行動ルール │ └── skills/ # 再利用可能なタスク定義 │ ├── code-review/SKILL.md │ ├── test-generation/SKILL.md │ └── spec-to-code/SKILL.md └── .prompts/ # よく使うプロンプト集 ├── refactor.prompt.md └── implement-feature.prompt.md
ファイル / フォルダ役割重要度
copilot-instructions.md全体に常時適用されるルール。コーディング規約・禁止事項・出力フォーマットを書く必須
instructions/ファイル種別や配置場所ごとの追加ルール。applyTo でスコープを指定する推奨
AGENTS.mdAgent Mode で自律実行する際の行動制約。ファイル操作・Git操作・エスカレーション条件を定義する推奨
skills/「レビューして」「テスト書いて」といった定型タスクを SKILL.md で定義し再利用する便利
.prompts/プロジェクトルートに置くプロンプト集。Copilot Chat から呼び出せる任意

今日の研修では copilot-instructions.md を中心に扱いますが、配布素材のZIPには上記の全ファイルが入っています。研修後に展開して中身を確認してみてください。

パスを間違えると一切効きません

よくある失敗は github/copilot-instructions.md(ドット抜け)や .github/copilot/instructions.md(余計なサブフォルダ)。正しいパスは .github/copilot-instructions.md です。リポジトリルート直下に .github フォルダを作り、その直下にファイルを置いてください。Windowsのエクスプローラーは先頭がドットのフォルダを作りにくいので、ターミナルから mkdir .github で作るのが確実です。

書くべきカテゴリ 1

コーディング規約

言語バージョン、型ヒントの要否、docstringスタイル、命名規則。チーム全員が日常的に守っているルールをそのまま書きます。

書くべきカテゴリ 2

推奨パターン

pandasのメソッドチェーン、Pathlibでのファイルパス操作、pd.to_datetime()による日付処理。チームで「この書き方がいい」と合意しているものを列挙します。

書くべきカテゴリ 3

禁止事項

bare except禁止、print()デバッグ禁止、SQL文字列結合禁止、グローバル変数禁止。禁止事項が最も効きます。Copilotはここに書かれたことを守ります。

書くべきカテゴリ 4

出力フォーマット

CSVの文字コード、数値のフォーマット、日付形式。出力に関する決め事を書いておくと、生成コードが最初から正しい形式で出力します。

# Copilot Instructions ## 言語・バージョン - Python 3.10 - 標準ライブラリとpandasを使用 ## コーディング規約 - 型ヒントを必ず付ける - docstringはGoogle Styleで書く - 変数名・関数名は英語 - コメントは日本語で書く ## 推奨パターン - pandasではメソッドチェーンを使う - ファイルパスはPathlibを使う - 日付処理はpd.to_datetime()を使う ## 禁止事項 - bare except(except: のみ)は禁止。必ず例外型を指定する - print()でのデバッグは禁止。loggingモジュールを使う - SQL文字列の直接結合は禁止。パラメータ化クエリを使う - グローバル変数の使用は禁止 ## 出力フォーマット - CSVの文字コードはUTF-8(BOM付き) - 数値は桁区切りなし - 日付フォーマットはYYYY-MM-DD
02 ハーネスエンジニアリングという考え方

2026年のAI開発で最も注目されている概念が「ハーネスエンジニアリング」です。Agent MDはこの大きな枠組みの一部として位置づけられます。

Agent = Model + Harness

AIエージェント = AIモデル + ハーネス(制御装置)。モデルの性能差ではなく、モデルの外側にある設定・制約・フィードバックループの設計が、出力品質を決めます。CLAUDE.md や copilot-instructions.md は、まさにこのハーネスの構成要素です。

Martin Fowler氏はハーネスエンジニアリングを「AIエージェントがコード生成・保守を行う際に、それを制御するためのツールとプラクティス」と定義しています。OpenAIも公式ブログで同じ概念を取り上げ、ハーネス設計の重要性を解説しました。

ハーネスの構成要素具体例今日の研修との対応
コンテキスト設計動的な知識ベース、ファイル参照、仕様書Session 02 の #file: と spec.md
アーキテクチャ制約コーディング規約、Linter、構造テストcopilot-instructions.md の禁止事項
フィードバックループAIレビュー、テスト実行、人間の判断生成 → 確認 → commit のサイクル
ツールハーネスファイル役割
GitHub Copilotcopilot-instructions.md / AGENTS.md / .prompts/コーディング規約、Agent Mode制御、プロンプト集
Claude CodeCLAUDE.md / settings.jsonプロジェクトルール、ツール権限制御
Cursor.cursor/rules/*.mdc / mcp.jsonカーソルルール、MCP連携
OpenAI CodexAGENTS.md / codex.toml行動制約、環境設定

ツールは違っても「設定ファイルでAIの出力を制御する」という設計思想は共通しています。今日学んでいる copilot-instructions.md の書き方は、他ツールにもそのまま応用が利きます。

OpenAIのハーネスエンジニアリングチームは「エージェントが苦戦したとき、それはハーネスに何かが足りないというシグナルだ」と述べています。AIが期待通りの出力をしないとき、モデルを責めるのではなく、ハーネス(設定・制約・文脈)を見直す。この発想が2026年のAI開発の中心にあります。

03 Agent MD の適用前後を比較する

同じ指示を出しても、Agent MDの有無で出力がまるで変わります。ここが研修で最もインパクトがあるパートです。

観点Agent MD なしAgent MD あり
型ヒントなし全関数に付与
docstringなし or 不統一Google Style で統一
変数名日本語混じり英語で統一
コメント言語英語日本語
例外処理bare except あり例外型を指定
デバッグ出力print() 使用logging 使用
ファイルパス文字列連結Pathlib 使用

「設定しないで使う」と「設定して使う」の差がこれです。同じツールでも使い方で生産性が変わります。

TRY IT
体験 : Agent MD の有無でCopilotの出力がどう変わるか(10分)

上のデモで見た差を、自分の環境で再現します。同じプロンプトをAgent MDなし/ありの両方で試してください。

1
Agent MD を一時的に無効化する

.github/copilot-instructions.md のファイル名を変更して無効にします。

# Windows ren .github\copilot-instructions.md copilot-instructions.md.bak # Mac/Linux mv .github/copilot-instructions.md .github/copilot-instructions.md.bak
2
Agent MD なしでコード生成する

新しい Copilot Chat を開いて、以下をそのまま入力してください。

CSVファイルを読み込んで、部門ごとの売上合計を集計する関数を書いて

出力をよく見てください。型ヒントはあるか、docstringのスタイルは何か、変数名は英語か日本語か、例外処理はどうなっているか。

3
Agent MD を復元する
# Windows ren .github\copilot-instructions.md.bak copilot-instructions.md # Mac/Linux mv .github/copilot-instructions.md.bak .github/copilot-instructions.md
4
Agent MD ありで同じ指示を出す

新しい Copilot Chat を開いて(既存チャットではなく新規)、Step 2と全く同じプロンプトを入力してください。

CSVファイルを読み込んで、部門ごとの売上合計を集計する関数を書いて
5
2つの出力を比較する

Agent MDなしの出力とありの出力を見比べて、以下の観点で差を確認してください。

確認する観点Agent MD なしAgent MD あり
型ヒントあなたの出力は?あなたの出力は?
docstring スタイル
変数名の言語
例外処理の書き方
ファイルパスの扱い方
差が出なかった場合

Copilotのモデルやバージョンによっては差が小さいこともあります。その場合は新しいチャットで再度試すか、Ctrl+Shift+P → Reload Window を実行してから試してください。Agent MDの読み込みタイミングの問題で差が出にくいケースがあります。

04 @/# 等の最新制御手法

Agent MD以外にも、Copilotの出力を制御する手段があります。これらを組み合わせることで、文脈の精度をさらに高められます。

制御手法記法用途
@workspaceチャット内で @workspaceリポジトリ全体を文脈に含める。大規模プロジェクトで関連ファイルを自動参照
#file:#file:ファイル名特定ファイルを明示的に文脈に含める。仕様書や設定ファイルを渡すとき
インラインチャットCtrl+I / Cmd+I選択範囲に対して直接操作。リファクタリング、説明、テスト生成を範囲限定で実行
Agent Modeチャットでモード切替自律的にファイル操作・ターミナル実行。AGENTS.mdで行動制約を定義
.prompts/.prompts/xxx.prompt.mdよく使うプロンプトをファイル化。チームで共有して品質を標準化
Tip

#file: で仕様書を渡し、Agent MDでコーディング規約を効かせた状態でコード生成を指示する。この組み合わせが実務での基本形です。

TRY IT
体験 : インラインチャットでコードを操作する(5分)

Session 02で作った practice.py を使い、選択範囲への直接操作を試します。

1
関数を選択して説明させる

practice.py の関数全体を選択し、Ctrl+I(Cmd+I)で「この関数を日本語で説明して」と入力してください。

2
選択範囲をリファクタリングさせる

同じ関数を選択した状態で Ctrl+I → 「エラーハンドリングを追加して。FileNotFoundError をキャッチして日本語でメッセージを出す」と指示してください。

3
テストコードを生成させる

同じ関数を選択 → Ctrl+I → 「この関数のpytestテストを書いて。正常系と空DataFrameの異常系を含めて」。Agent MDが効いていれば、テストも規約準拠で出力されます。

インラインチャットのポイント

Copilot Chatはプロジェクト全体の質問に向いています。インラインチャットは「今見ているこのコード」に対して操作する場面で使います。選択範囲が文脈になるので、指示が短くても精度が高い。実務では両方を使い分けてください。

HANDS-ON
Agent MD 作成ハンズオン(20分)

テンプレートをベースに、自チームの実態に合わせた copilot-instructions.md を作成します。

素材ダウンロード
1
テンプレートを確認する(3分)

templates/copilot-instructions.md を開いてください。ここに書かれたルールがCopilotへの常駐指示になります。

2
自チーム用に編集して配置する(10分)

.github フォルダを作成し、テンプレートをコピーして編集してください。

# Windows の場合 mkdir .github copy templates\copilot-instructions.md .github\copilot-instructions.md # Mac/Linux の場合 mkdir -p .github cp templates/copilot-instructions.md .github/copilot-instructions.md
編集で考えること

自チームで使っている言語・バージョンは合っているか。追加したいコーディング規約はあるか。チーム内で「この書き方はやめてほしい」と思っているものはあるか。テンプレートはあくまでたたき台です。自分たちの実態に合わせて編集してください。

3
効果を確認する(5分)

新しい Copilot Chat を開いて以下を指示してください。

CSVファイルを読み込んで、部門ごとの売上合計を集計する関数を書いて

出力に型ヒントが付いているか、docstringがGoogle Styleか、変数名が英語になっているか確認してください。

Agent MDが反映されない場合

ファイルパスが .github/copilot-instructions.md になっているか確認してください(サブフォルダに作っていないか)。既存のチャットには反映されないことがあるので、新しいチャットで試してください。それでもダメなら Ctrl+Shift+P から「Reload Window」を実行します。

4
Git commit する(2分)
git add .github/copilot-instructions.md git commit -m "自チーム用Agent MDを追加"

成果物: 実務のリポジトリにそのまま持ち帰れる copilot-instructions.md

Session 03 参考リンク
Session 04
まとめと今後の展望

今日の研修を振り返り、明日から使えるアクションと、エンジニアのこれからを考えます。

01 研修の振り返り

メモ1枚から始めて、仕様書を構造化し、Agent MDでCopilotの出力品質をチーム単位で制御する。上流工程の設計力とAI活用力を自分の手で体験しました。

メモ
仕様書
Agent MD
実装
テスト
AIレビュー
commit
02 持ち帰り物の確認
明日からやること

1. copilot-instructions.md をチームのリポジトリに入れる(最もコストが低く効果が高い一手)
2. 新しい開発は「仕様を書く → AIに実装させる」の順番を守る
3. AIが書いたコードをAIレビュー + 人間判断にかける

03 バイブコーディングという潮流

「こう動いてほしい」という雰囲気(バイブ)だけをAIに伝えてコードを書かせる手法です。Andrej Karpathy氏が2025年2月にXで命名し、一気に広まりました。プロトタイプやPoCの段階では有効ですが、本番開発にそのまま持ち込むと品質リスクが跳ね上がります。今日学んだ「仕様駆動 + Agent MD」はバイブコーディングの対極にある堅実なアプローチで、両方を使い分けるのが現実的です。

観点バイブコーディング仕様駆動 + Agent MD
速度高速(思いつきで開始)準備に時間がかかる
品質不安定(AIまかせ)安定(規約で制御)
再現性属人的(プロンプト依存)チーム共有可能
適する場面PoC、プロトタイプ、個人開発業務アプリ、チーム開発
TRY IT
体験 : バイブコーディング vs 仕様駆動を比較する(5分)

同じ機能をバイブコーディングと仕様駆動の2通りで依頼し、出力の差を体感します。

1
バイブコーディングで依頼する

Copilot Chat に以下をそのまま入力してください。曖昧な指示を意図的に出します。

売上データをいい感じに分析して可視化するPythonスクリプト作って
2
仕様駆動で依頼する

新しい Copilot Chat を開いて、今度は仕様を明確にして指示します。

#file:spec.md #file:.github/copilot-instructions.md spec.md の仕様に従い、data/sales_data.csv を読み込んで 部門別の月別売上合計をCSVに出力する関数を1つ書いてください。 出力先は output/dept_monthly.csv、文字コードはUTF-8 BOM付きです。
3
2つの出力を見比べる

バイブコーディングの出力は何を作ったか。仕様駆動の出力は何を作ったか。どちらが業務で使える形に近いか、考えてみてください。

どちらが正解か

バイブコーディングが悪いわけではありません。「とりあえず動くものを見たい」場面では速い。ただ業務コードとして使うなら、仕様を先に固めてからAIに書かせるほうが手戻りが少ない。使い分けの判断基準を持つことが大事です。

04 バイブコーディングの先へ -- エージェンティックエンジニアリング

2025年にバイブコーディングを命名したAndrej Karpathy氏が、2026年に入って新たに提唱したのが「エージェンティックエンジニアリング」です。AIエージェントが計画・実装・テスト・デプロイまでを自律的に実行し、人間は設計と判断に集中する開発スタイルを指します。

Karpathy氏の定義

「agentic -- コードを直接書くのではなく、99%の時間をエージェントのオーケストレーションと監督に使うから。engineering -- そこに技術と専門性があることを強調するため。」

出典: The New Stack "Vibe Coding Is Passé"

観点バイブコーディング(2025年)エージェンティックエンジニアリング(2026年)
提唱者Andrej KarpathyAndrej Karpathy
開発スタイル雰囲気で指示、AIが直接実装人間が設計、AIエージェントが自律実行
品質管理人間が後から確認複数の品質ゲート + 自動テスト
人間の役割プロンプトを書く設計、制約定義、レビュー、判断
向いている場面プロトタイプ、個人開発業務開発、チーム開発、エンタープライズ
ハーネス不要 or 最小限必須(Agent MD、仕様書、テスト基盤)

Anthropicも2026年のソフトウェア開発8つのトレンドの中でエージェンティックエンジニアリングを取り上げています。@ITの記事では「バイブコーディングはもう古い?」と題し、この進化の背景を日本語で解説しています。

今日の研修で体験した「仕様書で文脈を設計する」「Agent MDで制約を定義する」「人間が判断して commit する」というフローは、エージェンティックエンジニアリングそのものです。バイブコーディングで終わらず、ここまで到達したことに自信を持ってください。

05 業務での安全運用ガイド

AI駆動開発を業務に持ち込む際に守るべきラインがあります。便利さに流されず、品質と安全を維持するための指針です。

原則 1

AIの出力は必ず人間が検証する

AIが生成したコードをそのまま本番に入れない。型チェック、テスト実行、コードレビューを経てからmergeする習慣を徹底してください。

原則 2

機密情報をAIに渡さない

APIキー、パスワード、顧客データをプロンプトに含めない。.gitignoreに機密ファイルを登録し、Agent MDの禁止事項にも明記してください。

原則 3

AIの判断を鵜呑みにしない

AIレビューの指摘に全て従う必要はありません。「この指摘は妥当か」を人間が判断する。判断力こそがエンジニアの本領です。

原則 4

チームでルールを共有する

Agent MDはチームのルールブック。個人の使い方に差が出ないよう、copilot-instructions.mdをリポジトリに入れてバージョン管理してください。

06 他の生成AI開発ツール

GitHub Copilot以外にも、AI駆動開発を加速するツールが増えています。深入りはしませんが、存在を知っておくことに価値があります。

Claude Code
Claude Code
CLI ベースのAI開発ツール

Claude Code

VS Codeにも組み込み可能なCLI開発ツール。copilot-instructions.md の設計思想の源流です。CLAUDE.md というプロジェクトルールファイルでAIの振る舞いを制御します。

Claude Code preview
Cursor
Cursor
VS Code 派生 AI IDE

Cursor

VS Codeをフォークした専用IDE。コードベース全体を理解した上でのコード生成が特徴。多くの開発者が日常的に使い始めています。

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Kiro
Kiro
AWS 発 AI IDE

Kiro

AWSが開発したVS Code派生のAI IDE。仕様駆動のアプローチを重視しており、今日学んだ考え方と親和性が高いツールです。

Kiro preview
ツール提供元料金目安(個人/月)対応言語特徴
GitHub CopilotGitHub / Microsoft$10 / Pro 全主要言語VS Code統合、Agent MD、コードレビュー。エンタープライズ向け管理機能が充実
Claude CodeAnthropicAPI従量課金 全主要言語CLI完結。CLAUDE.mdによる指示設計。ファイル操作やGit操作も自律実行
CursorAnysphere$20 / Pro 全主要言語VS Codeベースの専用IDE。コードベース全体を理解した上での生成が強み
KiroAWS無料 / Pro $19 全主要言語仕様駆動開発を重視。Spec→Design→Implementの順序を仕組み化

料金は2026年4月時点の参考値です。最新の料金体系は各公式サイトで確認してください。

07 Tips: Claudeの怒涛の進化とその背景

2026年1月末、Anthropicが「Claude Cowork」を発表したことで世界のSaaS関連銘柄が急落し、約300兆円の時価総額が消失しました。「アンソロピック・ショック」と呼ばれたこの現象は、AIエージェントが既存の業務ソフトを置き換えうるという市場の恐怖を可視化しました。

日付出来事影響
1/30Claude Cowork に法務・財務分析自動化機能を追加Salesforce等の業務ソフト企業の株価が急落
2/5Claude Opus 4.6 発表(100万トークンのコンテキスト)金融サービス関連銘柄に売り
2/17Claude Sonnet 4.6 発表開発者向けモデルの世代交代
2/20Claude Code Security(脆弱性管理)発表サイバーセキュリティ銘柄に波及
2/25Vercept社を買収(AI操作能力の強化)コンピュータ操作AIの本格化

約2週間おきにメジャーアップデートを繰り返す異例のペースでした。

出典: 三井住友DSアセットマネジメント / Medium: Anthropic's Explosive Start to 2026

この怒涛の進化の裏側には、AI開発の現場で起きている構造変化があります。

構造変化 1

世界最高峰のエンジニアはAI組織を率いている

Anthropic、OpenAI、Googleの開発チームでは、トップエンジニアがコードを手で書く時間が激減しています。代わりに「AIエージェントのハーネスを設計し、エージェント組織を率いる」役割にシフトしました。設計と判断に集中し、実装はAIに委ねるスタイルが、最先端の現場では既に標準です。

構造変化 2

「90%のコードをAIが書く」という現実

Anthropic CEO Dario Amodei氏は2025年3月、米国外交問題評議会(CFR)の講演で「3~6ヶ月以内にAIがコードの90%を書くようになる。12ヶ月以内には実質的に全てのコードを書いているだろう」と予測しました。2026年3月時点で、Amodei氏は「Anthropic社内と協業先企業では、この予測は完全に実現している」と述べています。

出典: Yahoo Finance / Daring Fireball

今日の研修との接続

90%のコードをAIに任せるなら、残り10%の「設計・仕様定義・判断」の密度は跳ね上がります。仕様書を先に書く力、Agent MDで品質を制御する力、AIの出力を検証する力。今日学んだのは、まさにその10%を担うためのスキルセットです。

Y Combinator代表のGarry Tan氏によると、2025年冬バッチのスタートアップ創業者のうち25%が「コードの95%をAIが生成している」と報告しました。人間は設計とレビューのみ。これはAnthropicやOpenAIのような最先端企業だけの話ではなく、スタートアップの日常になりつつあります。

出典: LessWrong: Is 90% of code at Anthropic being written by AIs?

08 3年後、エンジニアは何をしているか
生成AIで開発手法がどう変わっていくか。何を追いかけなければならないか。

まずは皆さんで考えてみてください。

コードを書く量は減り、設計と判断の密度が上がる

AIがコードを書く部分はどんどん増えます。人間の仕事は「何を作るか決める」「AIの出力が正しいか判断する」「設計をレビューする」に集中していきます。今日体験した「仕様を書く→AIに実装させる→人間が判断する」のサイクルは、3年後にはさらに当たり前になっているはずです。

追うべきはツールではなく設計思想

GitHub Copilotが3年後にどうなっているかはわかりません。別のツールが主流になっているかもしれません。ただ、「AIに正しい文脈を渡す」「仕様を先に書く」「規約でAIの出力を制御する」という設計思想はツールに依存しません。今日学んだことは、ツールが変わっても使えます。

Pythonの活用幅が広がる

業務で必要になったデータ変換、集計ツール、ちょっとした自動化。今日の研修で体験した手法があれば、これまで依頼していた作業を自分で素早く作れるようになります。AIを使いこなせるエンジニアは、対応できる仕事の範囲が大きく広がります。

GitHub自体が進化を続けている

GitHub Copilot Workspace(Issue→Plan→Implement→PRを自動化する構想)や、Agent Modeの拡張、Copilot Extensionsによるサードパーティ連携など、ロードマップは加速しています。ツールの機能追加を追いかけるより、今日学んだ「仕様を先に書き、Agent MDで制御し、人間が判断する」フレームワークを土台にしておけば、新機能が出ても使いこなし方の応用が利きます。

09 完了チェックリスト

研修が終わった時点で、以下が揃っていれば成功です。

Session 04 参考リンク
APPENDIX
生成AI関連の資格・認定

今日の研修で学んだ内容をさらに深めたい方、客観的なスキル証明が欲しい方に向けて、関連する資格を紹介します。受験を強制するものではございません。キャリアの方向性に合わせて、興味があるものを検討してみてください。

01 今日の研修内容と直結する資格
GitHub
GitHub
本研修と最も関連が深い

GitHub Copilot Certification(GH-300)

GitHub Copilotの活用能力を認定する公式資格。プロンプトエンジニアリング、責任あるAIの使用、各プランの機能差、プライバシー保護まで出題されます。2026年1月に試験内容が大幅改訂され、日本語での受験にも対応済み。今日学んだ copilot-instructions.md やコンテキスト設計の知識がそのまま活きます。

受験料 $99 / 選択式 60問 120分 / オンライン監督付き / 合格ライン 70%前後

GitHub
GitHub
Git/GitHub の基礎固めに

GitHub Foundations

GitHubの基本概念、リポジトリ管理、コラボレーション機能の理解を問う入門資格。今日の研修で git init / commit の流れを体験しましたが、ブランチ戦略やPull Requestなど、チーム開発に必要な知識を体系的に押さえたい場合に有効です。

受験料 $99 / 選択式 75問 120分 / オンライン監督付き / 合格ライン 70%前後

02 国内の生成AI資格
GUGA
非エンジニアでも受けやすい

生成AIパスポート試験

生成AI活用普及協会(GUGA)が運営する国内資格。2026年から年5回開催に拡大されました。最新シラバスではGPT-o1/o3、Claude、Copilot、RAG、AIエージェント、AI新法まで範囲が広がっています。生成AIの全体像を体系的に掴みたい方の入口として手堅い選択肢です。

受験料 11,000円(税込) / 4択 60問 60分 / オンライン / 合格率 約70%

JDLA
実装力を証明する最高峰

JDLA E資格

日本ディープラーニング協会が主催するエンジニア向けの国内最難関AI資格。ディープラーニングの理論と実装能力を問います。今回の研修テーマとは直接重ならない領域ですが、AIの仕組みを深く理解したいエンジニアには価値があります。JDLA認定プログラムの修了が受験の前提条件になっている点に注意してください。

受験料 33,000円(税込) / 選択式+記述 約100問 120分 / 会場 / 合格率 約60-70%

03 クラウドベンダーのAI認定

AWSやAzureを業務で使っているなら、クラウドベンダーのAI認定がキャリアの武器になります。今日の研修で扱ったAI駆動開発の考え方と、クラウド上でのAIサービス構築は補完関係にあります。

資格名提供元レベル特徴
AWS Certified AI Practitioner AWS 入門 AI/ML/生成AIの概念とAWSのAIサービスの基礎知識を問う。Lambda/Glueなど既に使っている方は学習コストが低い
Azure AI Fundamentals(AI-900) Microsoft 入門 Azure AI サービスの基礎。受験料12,500円。随時受験可能で取得しやすい
Google Cloud ML Engineer Google Cloud 上級 ML実装能力を問う国際資格。Vertex AI、BigQuery MLなどGoogle Cloudでの実務経験が前提
どの資格から始めるか

今日の研修内容と最も直結するのは GitHub Copilot Certification です。日常業務でCopilotを使い続けながら準備すれば、特別な学習なしでも合格圏に入れます。AWSを業務で使っているなら AWS AI Practitioner も費用対効果が高い選択肢になります。国内資格では生成AIパスポートが間口が広く、チームメンバーに勧めやすいでしょう。

資格・認定 参考リンク